島根県商工会青年部連合会

第25回商工会青年部全国大会岩手大会



商工会青年部全国大会 岩手大会を終えて

11月26日・27日の二日間にわたり、商工会青年部全国大会「岩手大会」が盛大に開催されました。私自身、全国大会に二日間を通して参加するのは今回が初めての経験となり、島根県から多くの仲間とともに、学びと気づきの多い、とても濃い時間を過ごすことができました。

大会に先立つ11月25日には、全青連小林会長と47都道府県青連会長が一堂に会する交流会も開催されました。全国の会長同士が直接言葉を交わし、それぞれの地域の現状や課題、想いを共有できたことは、非常に貴重な時間でした。

まずは、こうした交流の場から本大会までを準備・運営された、主管の岩手県青連の皆さま、関係者の皆さまに心より敬意を表します。準備から当日の運営まで、随所に“岩手らしさ”と青年部らしい熱量を感じる素晴らしい大会でした。


開会式のオープニングアクトでは、岩手女子高等学校書道部と佐比内金山太鼓による迫力あるパフォーマンスが披露され、会場の空気は一気に引き込まれました。岩手の文化と若い力が融合した演出に、全国大会の幕開けとして強い印象を受けました。

開会式から会場の一体感は圧巻でした。全国から集まった青年部員が同じ時間・同じ空間を共有し、それぞれの地域での想いや課題、そして未来へのビジョンを重ね合わせる——この空気感こそが全国大会の醍醐味だと改めて感じました。


そして全国大会顕彰においては、中国・四国ブロックからネットワーク部門で、出雲商工会青年部の吉田幸太さんが表彰を受けられました。日頃から地域内外とのつながりを大切にし、これまで積み重ねてこられた吉田さんの人柄が、全国の舞台で表彰されたことを、島根県青連としても誇りに感じています。


さらに感謝状として、邑南町商工会青年部の濱 章一郎さんが表彰を受けられました。これまで青年部活動を通じて尽力されてきた歩みを、県として推薦できたこと、そして全国の場でその功績が称えられたことを、大変うれしく思います。

 

主張発表では、中国・四国ブロック代表 香川県東かがわ市商工会 川西一輝さんが全国の舞台に臆することなく堂々たる発表をされました。各発表者さんの主張発表を通じて、地域は違っても「地域を想う気持ち」「仲間と挑戦する姿勢」は同じ。たくさんの刺激と学びを持ち帰ることができました。

 

また、基調講演では、株式会社雨風太陽 代表取締役の高橋博之氏より、全国各地の地域の取り組みが紹介され、その中で島根県・海士町の取り組みも取り上げられました。全国の舞台で島根の実践が紹介されたことは、地域で積み重ねてきた歩みが確かなものであると改めて感じる機会となりました。


そして大会1日目の夜に行われた交流会は、野外会場で開催されました。会場中央には櫓が組まれ、その上で行われたステージイベントが参加者の一体感を一気に高め、全国から集まった青年部員同士が自然と笑顔で交わる、とても印象に残る時間となりました。屋外ならではの開放感と、岩手大会らしい演出により、交流の輪が大きく広がった夜でした。

交流会終了後には、盛岡市内に場所を移し、島根県としての二次会も行いました。岩手・盛岡の地で、島根県の参加者同士が大会を通じて感じたことや、それぞれの想いを率直に語り合い、同じ時間を共有できたことは、何にも代えがたい貴重な時間となりました。島根の結束力を改めて感じるひとときでもありました。


今回の岩手大会には、島根県から13名の仲間が参加してくれました。 遠方での開催にもかかわらず、時間と労力をかけて全国の舞台に足を運んでくれたことに、県連会長として心から感謝しています。

懇親会や移動の合間の何気ない会話の中にも、それぞれが何かを持ち帰ろう、持ち帰った学びを自分の単会や地域に活かそうという前向きな姿勢が感じられ、会長として本当に心強く感じました。

全国の舞台に立つことで、自分たちの立ち位置を知り、視野が一気に広がる。これも全国大会ならではの価値だと思います。

2日目の閉会フィナーレでは、大会旗引継ぎが行われ、続いて47都道府県の県青連旗が一斉に入場する『大団円』の演出で大会は幕を閉じました。全国の想いが一つにつながる光景は、言葉では表しきれないほど印象深く、改めて商工会青年部の結束力を感じる時間となりました。

なお、この『大団円』の様子は、小泉直前会長が撮影してくださいました。あの場の空気感を切り取った貴重な一枚(数々)に、心より感謝いたします。

全国大会は「参加して終わり」ではありません。 大切なのは、そこで得た気づきや出会いを、どう地域や単会の活動につなげていくかです。

今年度、島根県青連のスローガンは【Team Shimane】。 今回の岩手大会で得た学びや刺激を、県内で共有し、仲間同士が高め合える活動へとつなげていきたいと思います。

そしてもう一つ。 全国大会に参加するたびに強くなるのが、「いつか島根で全国大会を」という 『想い』 です。

最後に

改めて、岩手大会の開催に尽力されたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

遠方にもかかわらず参加してくれた島根県の仲間一人ひとり、そして全国で日々地域と向き合い続ける青年部員の皆さんに、深く敬意を表します。

今回の岩手大会でいただいた多くの学びとご縁を大切にしながら、私たち島根県青連も、一歩一歩、次につながる挑戦を重ねていきたいと思います。

全国の先輩方が築いてこられた歴史と想いを胸に、いつかこの島根の地で全国の仲間をお迎えできる日を目指して。

これからも 『Team Shimane』 で、静かに、しかし着実に歩みを進めていきます。